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  • 執筆者の写真山下菜美子プロデュース namipro

『ナミプロ、オーディションやるってよ』

ナミプロは、少人数の出演者による舞台演劇制作を主として、山下菜美子が今観たい演劇を創る団体です。

ここでしか観られない、感じられない唯一無二のナミプロというジャンルの確立をしていけたらと思っております。

山下菜美子が舞台音響スタッフとして約30年の年月をかけて培ってきた、ありとあらゆる演劇人脈をフル動員して、ナミプロでしか観られない演劇作品を、一人でも多くの観客の皆様と一緒に共有していきたいと願っております。


「演劇とはなんぞや」 

これはナミプロの命題です。

なぜこんなにも、全てを懸けるような気持ちで向き合わなければならないのか。

時に震えるほど喜び、時に地の底までの絶望を繰り返して、

それでもまだ見ぬ【何か】を探して突き進んで行くしかないと、

「演劇とはなんぞや」

の答えを、ただひたすらに模索し、続けていくしかないのかと思います。

行く先が分からなくなりそうな、長い長い道のりです。

ですが、演劇に出会ってしまった以上、一歩ずつでも前に、歩いていくしかないと覚悟を決めました。

劇場での演劇公演を打つことがまだまだ、まだまだ大変難しく厳しい情勢ではありますが、劇場での上演にこそ拘っていきたいのです。



ナミプロvol.5『ガクヤ』(仮)の企画書に載せた一文です。

自分語りは苦手だし、作品だけで受け取ってほしいタイプだと自分では思っているので多くを語る、ましてや自分のことなんて書いたところで、とか思っちゃうのですが。


今回、ナミプロ初の出演者募集オーディションを行うことになりまして。

【ナミプロ】ってどんな団体?山下菜美子って何者?ってなるな、と。

私という人間が立ち上げて作る物だから、私という人間がどんな奴か情報がなかったら興味も湧かないよね、とも思ったりしたので。

何年ぶりかにブログを更新してみました。


【面白い演劇とは何ぞや】を掲げて、烏滸がましくも演劇界に一石を投じたいなどとカチコミかける気持ちでプロデュース企画をスタートしてみましたが。

いやはや。まだまだ道は長く険しい。

とにかく少しでも前に。

そう思って前のめりに進んでいるつもりですが。

演劇を作るって、絶望と希望のジェットコースターなんだなと。

気持ちの浮き沈みが激しいし、はっきり言ってしんどい事の方が圧倒的に多いんですけど。


コロナ禍で失ったものも大きいです。

俳優引退のお知らせや、劇団の解散・活動休止の報告を聞くたびに胸が詰まります。

もちろん新たな発見や悪い風習を見直すチャンスもありましたが。

とは言え、つい先日、音響スタッフとして関わった公演が千穐楽を目前にして中止になりました。

本当に、突然中止になってしまうのです。

マスク解禁とか言われてる今も。

何の保証も無く。

カンパニーの皆さんの気持ちや、応援してくださるお客様の想いを考えただけで言葉がでてきません。

こんな状態がいつまで続くのか。

日々の公演を打つことが、千穐楽を迎えることが、当たり前じゃなくなってしまった今。

それでも演劇を作りたい。

そして面白い演劇が観たいのです。


簡単に、気軽に、テキトーにやるもんじゃない。

ましてや、やりがい搾取、ハラスメントなんてとんでもない。

長年音響スタッフとして関わってきた芝居作り。

プロデュース旗揚げから4年、4回の公演を経て、わかってきた事、まだまだわからない事、譲れないもの、曲げちゃいけないこと。


それでもやっぱり変わらないのは、演劇が好きだということだけなのです。

好き過ぎて、音響スタッフだけに飽き足らず企画プロデュース団体まで立ち上げてしまって。

何でこんなご時世に、わざわざイバラの道を行かなければならないのか。

もっと気楽に趣味のように演劇に関われたらどれだけ良いかと思う。

でも。

演劇が好きなのです。

好き過ぎて、私が面白いと思う演劇を作りたいと思った。

その面白い演劇を一人でも多くのお客様と共有したいと思った。

演劇は面白いと、一人でも多くのお客様に知ってほしいと思った。

演劇の力を信じているので、演劇の力を信じている皆さんに観てほしいし、

演劇の力を感じたことのない方にも、演劇の力を感じてほしいと願っているのです。


なんで演劇をやるのかを考えて、3周くらい回って、やっぱり最終的に『人』なんだと思って。

物語にも興味はあるけど、演劇じゃなきゃならない大きな理由のひとつとして、生身の人間が生身の人間の目の前で感情を剥き出しにする熱量とか、生き様とか、観ているこっちの体温がぐわっと上がる感覚とか。


面白い舞台の定義って何なんでしょう。

人それぞれ。結局は好み。

私に刺さるものとあなたに刺さるものは違うかもしれないし、ビンゴかもしれない。

ひとが受け取るものに一喜一憂してもしょうがないって、最近少しだけ思えるようになってきたのかわからないけど。

それでも、評価は気にならないと言ったら噓だし、褒められたら素直に嬉しい。


万人受けとかマニアックとか。

ターゲット層はどこか、とか。

そういう視点でのものづくりがどうしてもできなくて。

ただの演劇好きな裏方スタッフですから。


でも自分が面白いと思うものはわかる。

そして自分が面白いと思うものが観たい。

だから、つくる。

ただそれだけ。



希望も絶望も全部綯い交ぜにして。

それでも舞台に立つあなたが観たいのです。

噓で固められた物語の【本当】が知りたいのです。

どうしようもなく揺さぶられるくらいの熱量を、生の感情を、演劇を浴びたいのです。

片手間に作ったものには興味がない。

妥協もしたくない。

ナミプロは、関わる全ての人の代表作にしたいという意気込みを持って、毎回ものづくりに挑んでおります。


あえてまとめずに書き散らかしました。

面白い演劇に飢えている私と同じそこのあなた。

一緒に面白いもの作りましょう。

ナミプロは面白いよ!

自分で言っちゃうけど!


あとうちの自慢のスタッフとぜひご一緒してほしいです。

ナミプロスタッフ陣、すげえので。

良い作品は良い俳優だけでは無理です。

良いスタッフが揃ってないと良い作品にはなり得ません。

これ、鉄則です。


出演者募集の締切は5月7日(日)23:59です。

詳細はナミプロ公式サイトをご覧ください。



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