ご挨拶
皆様どうも初めまして。
このご挨拶の書き出しが正しいのかどうかも正直よくわかりませんが、
プロデューサーとしてご挨拶するのは初めて、というか、そもそもホームページでご挨拶をするなんてことも
初めての経験ですし、普段は主に舞台の音響を生業としておりますが、そもそも裏方ですから、お客様にご挨拶する機会もめったにありませんので、なにからお伝えしたら良いのやら…。
前置きばかりが長くなってしまって申し訳ありません。
普段は音響をやっております。
そんな1スタッフがたくさんの方々を巻き込んで、遂にプロデュース公演を立ち上げてしまいました。
恐れ多くも、理想のキャスティング、頼もしい最高のスタッフの皆様が勢揃いしてくださっています。
もう、武者震いが止まりません。
初めてのプロデュース公演。
一人芝居という企画。
まったく実績のない私の企画にご賛同いただき、出演を決意してくださった出演者の4名の方々には、感謝の言葉をどれだけ言っても足りないと思っております。
だから、私は、良い作品を作ることで恩返しするしかないのです。
その、飛び込んでくださった気持ちに、100倍くらいの思いで応えるしかないのです。
そのための準備を、いま、やっている最中です。
音響としてでしか演劇に携わってこなかったので、プロデューサーとして、公演の企画を0から立ち上げて作っていくという経験を初めてしています。
仮チラシひとつ作って配ることに、どれだけの人たちが関わって、尽力なさっているのかを目の当たりにして、自分がいかに演劇の断片しか知らなかったのかを痛感する日々です。
演劇に関わって20余年、今、まさに、演劇を学び直している真っ最中です。
「こういう物が作りたい」と相談した方々に、口を揃えて「それ、やるのめちゃくちゃ大変だよ」と言われまくったナミプロ本。
実際作り始めてますが、『こりゃーほんとにめちゃくちゃ大変だわ』と実感する日々です。
ですが、めちゃくちゃ大変だけどめちゃくちゃ楽しいのです。
撮影終わって帰宅する度にぐったりだけど、それでも充実感に満ちているのです。
各分野のスペシャリストたちが、私のやりたいと言ったことを、ものすごくステキな形で具現化してくださる。
こんな喜び、めったに味わえない。
何という贅沢。
震えが止まりません。ゾクゾクします。
ただ、これだけではただの自己満足なのです。
お客様に観ていただいて、手に取ってお買い上げいただかなければ、みんなで作ったねー、よかったねー、楽しかったねー、で終わり。
私がやりたいのはそういうことじゃない。
おこがましくも、関わってくださった全ての皆様の代表作が造りたいのです。
胸を張って、面白いものを作って、それをお客様に観て(見て)いただきたいです。
その為に、今、私のやりたい全てをぶち込んで、舞台のおもしろさ、奥深さ、言葉で言い表すことのできない感覚、空気感、演劇の素晴らしさを少しでも分かち合えたらと思っております。
思いを言葉にすることはとてもむずかしい。
ましてや私が普段やっている音を扱う仕事は言葉で説明できません。
けれど、まず、言葉にしなければ人に何かを伝えることはできないとも思うのです。
でも言葉だけではなにも伝わらないこともあります。
だから私は演劇をやっているのだと思います。
演劇を信じているのだと思います。
1人でも多くの方に観ていただけますように。演劇万歳。
是非、劇場に足をお運びくださいませ。
皆様のご来場を、心よりお待ちしております。