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  • 執筆者の写真山下菜美子プロデュース namipro

漂白剤について、いくつかのガイド、のようなもの


「先生、言ったじゃないですか。約束 破らないって。」

 浴槽に横たわる男と暮らす女


―私は あなたを 死ぬほど 愛しています―


95年初演、98年再演以来上演されていない、堤泰之(プラチナ・ペーパーズ)の異色短編。


『漂白剤』



【山下菜美子プロデュース】

山下菜美子《が》プロデュース。

で、山下菜美子って、何?誰?

何をやろうとしているの?

とほんの少しだけでも気になってくださっている方々に届きますように!


同じ戯曲を4人で。

演じ手が変われば違うものになる。

どうしたって絶対に同じにはならない。


4CASTセット券をなぜ作ったか。

どうしても、この4人に出演してほしかったから。

だからどれもみんな観てほしいのです。

こんな票券泣かせのシステム、

面倒でも、どうしても、とわがままを押し通しました。


前例にないことをやる。

セオリーなんてクソ喰らえだ!

は、言い過ぎですが。


もう既に誰かがやっていることをなぞっても、それはただの真似にしかならない。

それは、私の思う《面白い》ものとは違う。

そんな二番煎じのものをやるなら大人しく音響の仕事だけやってりゃいいんです。


ただでさえ演劇は宣伝しづらい媒体な上に、

得体の知れない話?

なのかもまだよくわからない。


映画は撮影したものを素材として宣伝ができるけど、

演劇は完成してから終わるまでが早い。

ロングランなんてとんでもない。

劇場予約期間は最初から限られている。

最終的にはお客様の口コミに頼るところが大きい。


演劇の効果的な宣伝て何?

前情報がたくさんあればいいってことでも無いし。

初めて劇場で、生で、観ていただく瞬間に感じるものを、如何に奪わずに劇場に足を運んでいただけるのか。

『やはり舞台は良い。目の前ですべて生身で人力で行なっているのが舞台』

なんて舞台の感想をネットで見つけると、それが関わっていない演目でもとても嬉しい。


舞台の魅力を伝えるなんて、劇場で観てもらわないことにはほぼ不可能だもんなぁ。

でも、チケット買っていただかないと基本的に入場できないし。

チケットを買っていただくには、公演が始まる前から宣伝をしないといけないし。


不慣れで手探り。

反省の繰り返し。

いち音響が、たくさんの人を巻き込んで《何を大それたことを》と自分の無能さに枕を濡らす夜もありますが、

それでも前向きでいられるのは、絶対に面白いものを作る自信があるから。


楽しいとツラいが交互にやってくる日々。

これでつまんないもの作ったら、精神破綻してしまうんじゃないかしら。


あと2時間ちょっとで4CASTセット券の受付が終わる。

観ていただきたいのです。

私がキャスティングした4人の孤独を。




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